毎年、夏から秋にかけて大流行する「手足口病」。
保育園や幼稚園では、かなり有名な感染症ですよね。
わが家の息子は、7ヵ月のあかちゃん期に、かかったことがあります。
ほとんどの水分と栄養補給が母乳やミルクの赤ちゃんは、かかると厄介な病気だなあ…と痛感しました。
そして、看病していた私もしっかり手足口病にかかりました。
大変な息子の闘病生活で色々学ぶことが多くあったので、自分の備忘録として、またどなたかの参考になるように記録しておこうと思います。
手足口病とは
手足口病は、5歳以下のお子さんに多い病気で、お子さんを持つ方の中にはご存知の方も多いと思います。
潜伏期間は大体3~4日と言われている
潜伏期間は色んな説がありますが、感染後概ね3~4日以内には発症しているようです。
息子は保育園には通ってはいませんでしたが、近所の子育て支援センターに時々利用していました。
ちょうど発熱の3日前に支援センターへ行って遊んでおり、そこでうつってしまった可能性が想像されます。(あくまで想像です)
今は、手で掴んだものは何でも口に入れてなめてしまう息子。
どこでウイルスをもらってもおかしくないなあ…という感じです。
外出後はよく手洗いをし、服を着替えていましたが、かかってしまいました。
初期症状は発熱と少しの発疹
手足口病について調べると、発熱があって、後に湿疹が出てくるケースが多いようです。
息子の場合は、発熱した当日のお昼頃、おむつ替えをしたときに、既におしりの周辺にポツポツと小さな赤い発疹が少しできていました。
「蒸れてしまって汗疹っぽくなってしまったかな~」と思っていたのですが、それが発疹の始まりだったことに気付いたのは夕方のことです。
そして夕方、37.5度という微熱が出ました。
その時に足首から足の裏にかけてと、手の甲のあたりに小さな発疹が出ているのを見つけ、「手足口病かも」と思いました。
食欲はあったので、離乳食(もぐもぐ期)をしっかり食べてミルクも120ml飲みました。
しかし、いつもよりも大人しくゴロゴロしている様子が印象的で、お布団に寝かすと、そのまますぐに寝てしまいました。
高熱が出て、手足口病との闘いがスタート!
夜には体温が39.4度に!
夕方に微熱を確認した息子。
21時頃、寝ている息子の様子を見て触れてみると、身体がとても熱く感じました。
熱を測ると39.4度。
こんな高熱が出たのは生まれて初めてだったのでギョッとしましたが、よく眠っていたので、翌朝小児科を受診することにしました。
その後、22時頃に一度少し泣いたので、ミルクを飲ませると150mlくらい飲みました。
そこから、30~1時間おきに泣いて起きるインターバルが始まりました。

抱いていないと泣くので、親はほとんど眠れず。お腹の上で寝かせてたな~
泣いて起きた時に、スパウトのマグで湯冷ましを飲ませると、結構よく飲んでいたので、高熱に耐えて喉が渇いていたのだと思います。
目覚めた時は、できるだけこまめに水分補給をさせるようにしていました。
口の中の発疹が痛み、水分補給が困難に…
夜までは哺乳瓶やスパウトのマグで水分補給ができていたのですが、朝方からはマグも哺乳瓶も口に入れると全力で拒否するようになりました。
母乳は一旦咥えるものの、すぐに離していました。これまで息子の一番好きなものだったので、そんなに身体が辛いのか…と思っていました。
小児科に行く前に、ふと息子の口の中を見ると、舌に白い口内炎のようなものがぷつぷつとできていました。
そこで、ハッキリと「手足口病だな」と思いました。
徐々に手足を中心に発疹が増えていましたが、喉の方にも発疹がしっかりと出てきていました。
それが痛くて、うまく水分を飲めなくなってしまったのです。
なんとかコップで少しずつ麦茶を飲ませて、水分補給をしていました。
朝一番で小児科を受診し、「手足口病」の診断を受け、解熱剤(坐薬)を処方してもらいました。
看病のために購入したもの
小児科で熱を測ると、前日の晩から全く下がっておらず39.3度ありました。
発熱翌朝には段々と水分補給ができなくなっていたので、薬局で処方箋を出したときに、シロップのお薬を飲むときに使うようなスポイトを3つ購入しておきました。
もし哺乳瓶やマグで水分補給ができなくなったら、私がなんとか水分補給を促さなければならず、そのためのツールとしてスポイトを買っておきました。これは後に大活躍だったので、買っておいて正解でした。
それから、りんごと赤ちゃん用の経口補水液、和光堂のベビーフード「パンがゆ風」を買ってみました。
解熱剤を使用すると、ちょっと痛みが和らぐ?
解熱剤を使用して少しすると熱が下がり、熱による苦しみが和らぐからか、若干元気になりました。そして、水分や食べ物を口にしてくれました。
ミルクを少し飲んだり、すりおろして加熱したリンゴを食べてくれたり、サラサラにしたパンがゆも食べてくれました。
それでもいつもよりは全然飲食はできていませんでした。
本当の闘いは、解熱後だった!
手足口病で特に厄介なのは発疹の痛み。
壮絶な闘いが始まりました…
発熱3日目の朝には、平熱に。
解熱剤は38.5度以上の熱があり、かつ動くのがとても辛い時のみ、6時間以上間隔をあけて使用できます。
熱が上がりだすと、息子はうまく寝付けず、30分~1時間間隔で起きて泣いていました。
そして起きる度にスポイトやスプーンで水分補給をし続けました。ひとさじでも口に入れると大激怒して泣きます。水を飲むのも相当痛い様子が窺えました。
1日目の夜も中々大変でしたが、2日目の夜もハードでした。息子は頻繁に泣いて起きるし、水分補給はせずに泣くし…昼も夜中もまったく同じことの繰り返しでした。
朝も夜も関係なく看病が続き、ようやく3日目の朝方に熱は下がりました。
しかし、解熱後に発疹はどんどん酷くなっていました。
1番きついのは、発症3日目!
3日目は、熱が下がり、比較的機嫌のよい時間も増えました。
時折、おもちゃで遊んだり、前日までほとんど抱っこだったのが、自分で這って移動する姿も見えるようになりました。
しかし、2日目よりも更に水分補給をしてくれなくなりました。
よだれがひどくなっており、これは唾液を飲めなくなっている証拠だということがわかりました。
常に、哺乳瓶、マグ、スプーン、スポイトを使って、麦茶や経口補水液、ミルク、白湯、色んなものを試し、息子が一番飲みやすそうなものを探りました。
なんとなく飲んでくれるかなと思ったのは麦茶でした。
3日目は哺乳瓶は見るだけで拒否、数時間に1度くらい、コップ飲みのマグで麦茶を少し飲んでくれました。
スプーンとスポイトを持って追いかけまわしていましたね…
精神的にも辛かったです。
脱水症状の目安は、涙とおしっこの量
脱水症状の目安となるのは、涙とおしっこの量。
おむつは頻繁に変え、回数と時間を把握。すると、おしっこが7~8時間くらい出なくなっていました。
まずいぞ…と思って、地道に水分補給を試みましたが、3日目の夜7頃、#8000にアドバイスを求め、小児科の救急に行くことにしました。
結局、軽い脱水状態でした。
2時間かけて点滴をして、23時頃に帰宅。
点滴をするまではギャン泣きで、点滴をしてからも30分くらいずっと泣いていましたが、そこで寝てからずっと朝まで寝続けてくれました。
先生に、「とりあえず、今日の分の水分と栄養は補給できましたから、お母さんも心配せずに寝てください」と言われ、泣きそうになりました。ありがとうございました。
迷ったら#8000で判断を仰いで!
点滴翌日、復活!
点滴をしてぐっすり眠った息子。
朝起きると、生まれ変わったかのように、様子が全く違いました。
サッパリした表情で、ニコニコしていたので、ミルクを飲ませてみると、飲んでくれました。
本当に嬉しかった!
ちなみに、直接母乳を飲ませようとすると、咥えるもののやはりすぐに離してしまいました。
哺乳瓶よりも舌や顎を使うので、まだまだ口の中の発疹が痛かったのだと思います。
元々少なかった母乳量ですが、数日全くあげない日が続き、さらに激減してしまったのと、その後私も手足口病を発症し、薬を服用したことで授乳ができず、ここで完全にミルク育児に移行しました。
大人がかかっても結構つらい「手足口病」
ちなみに、息子が解熱して5日目。
私も発熱し、その後、指すような喉の痛み、手指への発疹がありました。
40度近くまで熱が上がり、酷い寒気に襲われました。
外は30度近い外気温なのに、私はフリースを着こんで、毛布をかけて寝ました。
熱が下がっても、喉の痛みとだるさで、数日は食欲がありませんでした。
夫が出張で不在だったため、手足口病にかかりながらのワンオペ育児はつらかったです。
お子さんの看病をするときはしっかりと手洗いして予防しましょう。
でも…
- 機嫌悪くてひたすら抱っこ
- 飲ませて飲み物はほとんどぶーっと噴き出す
- よだれがひどくて、ベトベト
ワンオペ育児をしていたら、飛沫感染免れないのでは…?とも正直思います。
もしかかってしまったら、無理をせず、できるだけ休んでくださいね。

世の中の子育て中のみなさん、おつかれさまです!!
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